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みなさまのおかげで、何とか開設13周年を迎え、14年目に突入しました。マンネリですが、ぼちぼちやっていきたいと思っています。
since2005.2.22 連続アップ記録は、506日でいったん途切れましたが、それ以降も気楽に続け、 4200日連続アップを達成しました。 現在4266日連続アップ中です。 これからもご笑読、お願いします。 <ふぉっしる1129のブログ>に遊びに来て下さった方の数(Firefoxでは表示されません) 田舎がおもしろい 北の夢想科学小説 『天・地・水・命』 -自然の恵み- 日本産白亜系二枚貝化石図鑑 化石採集記+α 石になる地のふしぎ 大吉化石 キタカミ徒然/ボヘミやんの採集日記 海遊び山遊び 化石大好き、鉄道大好き 化石の散歩道 化石掘りの記録 北の大地 北の大地のグルグルうずまき アンモの欠片 北海道 @アンモナイト日記 アルビアンのブログ2 アルビアンのブログ 化石のはなし macrowavecat現像室 my earth my world 北の大地のグルグルうずまきweb site そのかたちのうつくしさ -化石・貝・小石- 虹色アンモに魅せられて!! INTO THE NATURE 石拾いの日記 白亜紀を眺めて 山岳、地学、時々音楽 アンモナイトとニッポニテスの部屋 最新のコメント
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2005年 03月 31日
goodnoduleさんにTBします。
その年の4月3日は出勤。そして、翌4日、ドッキドキして、再び鳥屋城山麓の工事現場へ車を走らせた。 先客があった。トバリュウ発見者の一人のT氏だ。何日かかっても割り切れないほどの石に囲まれ、2人で幸せな1日を共有した(あのぉ…、別に変な関係はありませんので!念のため)。一昨日は、午後からの採集だったので、状況を把握するのに精一杯だったが、この日はガツガツと石を割りまくった。 (o(^ー^)o)ワクワクしながら、堅いかたいノジュールを割ると、キラリと黒光りするものも現れた。保存のいいイノセラムスやアンモナイトだ。少ないながら、北海道産にも匹敵するハウエリセラス、テトラゴニテス、ゴードリセラスなどが出てきた。 Tetragonites popetensis(テトラゴニテス ポペテンシス)▼ ![]() ■
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by fossil1129
| 2005-03-31 19:17
| 想い出深い化石
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2005年 03月 30日
「鳥屋城で工事やってるでぇ~」……近畿地学会の先輩から電話を受けたのは、ある年の3月31日の夜だった。年度はじめの4月1日は、当然ながら、出勤しなければ、道を踏み外す。
仕方ないので、翌4月2日午後(あんまり変らないか!)、休暇をとって、金屋町に出かけた。電話での話を手がかりに探してみると、国道のバイパス工事現場をすぐに見つけた。 わくわくする気持ちで、ごろごろしている泥岩を割りはじめた。鳥屋城の石は、しばらく放置すると、すぐ風化してしまうくせに、新鮮なうちは、やたら粘っこく、腕が疲れる。 ボコッ!そんな雰囲気で割れた泥岩を見ると、アンモナイトが!思わず声を上げた。 「ハウエリセラスや!」 ![]() ▲Hauericeras angustum 白亜紀の後半、結構、長い時代、生き続けたアンモナイトで、北海道で同じ時期の層から産出することは知っていた。そして、文献では和歌山県で採れた記録が1件あることも知っていた。だが、本当に採れるとは、思わなかった。部品であったり、大きく変形しているものが多く、半信半疑で文献を読んでいたからだ。この化石はノジュールではなく、母岩に直接入っていたので、気房部は紙のようにつぶれてしまっている。だが、生きているときから、ごく平べったいアンモナイトなのだ。一番、外側には、キールと呼ばれる、船の竜骨に似た突起もある。「ほんまに採れるんや!」……その場に座り込んで、数分間、感慨に浸った。 ■
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by fossil1129
| 2005-03-30 23:37
| 想い出深い化石
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2005年 03月 29日
仙人さん、トラバさせていただきます。
下の記述は、『御山』関連記事の第1弾です。産地の記述は気を使ったのですが、貴ブログの最初の方に『鳥屋城山』の名があったのでそのままTBします。 2005年3月29日の記事 四国の中央部から、有田川の南側を通って、赤石山脈にかけて点々と分布する白亜紀の地層は、外和泉層群と呼ばれている。 その中の化石産地の1つに、和歌山県金屋町に鳥屋城山という山がある。鳥屋城の有名な化石の1つが、ディディモセラス(Didymoceras awajiense)だ。白亜紀の終わり(カンパニアン)の短い時期に生息したこのアンモナイトはサザエのように立体的に巻き、住房部は離れて垂れ下がり、U字型に巻き上がる。日本では、淡路島の一部と茨城県の那珂湊と鳥屋城山だけで報告されているアンモナイトだ。 これを採集しようと何度も通った。採れるのは、上の「巻き」だけとか、U字型のお下がりだけとか、部品ばかりであった。淡路でも鳥屋城でも同じであった。鳥屋城山の沢で、堅いかたい母岩にディディモセラスの肋が埋まっているノジュールを見つけたことがあるが、手が出なかった。南側のミカン畑の産地に足を運んでも、下の写真のようなものしか、採集できなかった。 ![]() ![]() どんな小さな沢にも、人の入った跡が残っていた。 ■
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by fossil1129
| 2005-03-29 17:23
| 想い出深い化石
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2005年 03月 28日
化石を採集するのには、どんな道具がいるの?……時々、そんな質問を受けることがある。そこで、主な採集道具を紹介しよう。
![]() ちなみに、写真のバールは、業務上過失致死事件を引き起こしかけた張本人だ。そして、私が産地に忘れること3度、すべて手元に戻って来るほど、私によくなついている(?)相棒である。 このほか、産地によっては、ひしゃくを持っていったり、割った石を下に落とすための鋤簾(じょれん)があれば、便利な場所もある。途中で竹ぼうきを買って行き、天才バカボンの「れれれのおじさん」と同じような行動をとったこともある。 このほか、採集した石を持ち帰るための新聞紙や袋などが必要だ。小物としては、軍手、チャック付きのサンプル袋、ティシュペーパー、ルーぺ、瞬間接着剤、油性フェルトペン、地図とコンパス、傷バンソウコウなどをポーチに入れている。要は、ほとんど特別な道具は不要ということだ。 化石採集に必要なものは、採集道具の準備だけでない。 99%の努力と観察眼に、あとは1%の幸運だ。 ■
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by fossil1129
| 2005-03-28 19:53
| 化石と私
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2005年 03月 27日
私の恥ずかしい写真を見てもらおう。といっても、アダルトではない。
冬の淡路島南海岸(灘海岸)は、北西の季節風が諭鶴羽山系に遮られて、日溜まりの中でゆったり化石採集ができる。1月の終わり頃から、水仙が咲き始めるくらい温暖なのである。 反対に、夏場の灘海岸は、何度行っても地獄である。南側は、ほぼ直線的な海岸が続くので、日陰がない。遠慮会釈なしにギラギラ照りつける。そして、転石と海面からの照り返しで顎の下まで日焼けする。Tシャツはもちろん、ズボンも靴下も汗でグッショリ。長靴の中は、汗でムレムレで足の指もふやけてしまう!数時間、石を割り続けると脱水症状が出てくる。1.5リットルのペットボトルくらいでは"焼け石に水"である。多少なりとも涼もうと、テトラポットの隙間に頭だけでも持っていっても、コンクリートそのものが焼けている。頭がクラクラしてきて、熱中症寸前の状態になる。海パンで海に入るしかないが、それも持っていない。 ![]() エッ?ごみ箱をあさる人っぽいって? ■
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by fossil1129
| 2005-03-27 21:49
| 化石と私
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2005年 03月 26日
3月16日の記事に書いた『花咲き山』の花がなかなか開花しない。
春と冬が往ったり来たりしているからだ。3月にナミアゲハを初見した2年前と大違いだ。 黄色い花は、やっとロウバイからサンシュユに主役を譲り始めた。バラ科の花は、まだウメやモモが、がんばっている。コブシやモクレンも開花していない。 里山はまだ早春のたたずまいだ。 ![]() ![]() 遠くかすむ山とウグイスのさえずりが春の到来をいろどっている ■
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by fossil1129
| 2005-03-26 13:56
| 自然の中で
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2005年 03月 25日
二枚貝の化石を紹介しよう。(写真は2枚かい!)
![]() ![]() プランクトンや海藻を二枚貝や巻き貝が食べる。その二枚貝を襲って食べるのがヒトデだ。エビやカニや硬骨魚類が、そのヒトデも食べる。エビ等の甲殻類は、オウムガイなどの頭足類の大好物である。大きなアンモナイトを食べたと考えられるのはクビナガリュウである。いわき市のフタバスズキリュウはサメに食われたともいわれている。全盛を極めたモササウルスは、サメやクビナガリュウさえ襲ったに違いない。 白亜紀の海でくらす生物たちの姿を想像するとワクワクしてくる。 ■
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by fossil1129
| 2005-03-25 16:12
| 想い出深い化石
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2005年 03月 24日
![]() これを組み合わせ、歯根近くの部分も剖出して、欠けた部分も補った。やっとクリーニング作業は終了した。歯根は、無いみたいだ(下画像)。 三重のT氏と共著で、『地学研究』誌に 「兵庫県南淡町(*注)の和泉層群においてプレシオサウルス上科の歯化石の2例目の発見」 《The second find plesiosauroid tooth from the early Maastrichtian Izumi Group of Nandan-Cho,Hyogo Prefecture,Southwest Japan》 という報文を発表した。 (*注……南淡町は現在は南あわじ市南淡町となっている) プレシオサウルス上科エラスモサウルス科に属するクビナガリュウの歯と思われる。北海道中川町産のクビナガリュウの歯の大きさで比較すると、全長は10mになるかもしれない。 ![]() 標本を職場に持っていき、同僚に見せて、自慢しようとする前に、先制パンチを喰らった。 「クワイみたい」……そういえば、もう年末も間近になっていた。 ■
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by fossil1129
| 2005-03-24 17:45
| 想い出深い化石
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2005年 03月 23日
化石仲間からご教示いただき、歯の主がクビナガリュウであろうことは、すぐに判明した。表面の細い条線が特徴的であるからだ。同地では、四国のS氏の報告以来、2例目である。いや、白亜紀のクビナガリュウとしても、西日本では2例目だ。
![]() 夕食もそこそこに、持ち帰った石を並べてみた。あれだけ探したのに、不足している部分があることが分かって、頭を抱えてしまった。しかし、不必要な石を取り除いて、化石本体を露出させる、クリーニングと呼ぶ作業をしなくては、歯の形態がつかめない。『白亜紀のごみ箱(5) 』の下写真の石の余計な部分を取り除き始めることにした。その前に、まず、化石本体の保護をしなければならない。樹脂をしみこませた筆を化石表面に持っていくと、細かいひびが全体に入っているようで、みるみる樹脂を吸い込んでいく。 ここからは、双眼実体顕微鏡を覗きながらの作業である。コンプレッサーからのエアで先端が震動するツール(エア・チゼル)で慎重に石を削る。母岩は、礫まじりのかたい砂岩である。歯の化石は小さなショックを与えても飛ばしてしまうので、先端をちょっとでも化石に当てることは許されない。だから、作業は、なかなか進まず、毎晩1時間、2時間と続け、ようやく先端部を剖出することができた(写真上)。 ![]() エポキシ系の接着剤でこれを貼りあわせ、終了としたいところであるが、反対の面も見えるようにしたい。現地で飛ばしてしまった部分を樹脂で埋め、歯を石から完全に分離しなくてはならない。この段階での失敗は許されない。 慎重に慎重を重ね、作業を続けた。 ■
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by fossil1129
| 2005-03-23 21:19
| 想い出深い化石
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2005年 03月 22日
サメの歯を求め、数少なくなった礫まじり灰白色砂岩の転石を割っていた。
![]() 茶色の結晶質。 『歯かな?』 ほぼ真ん丸。 『サメではないな』 円周部はギザギザ。 『何やろ?』 中心部には小さな円。 『ウミユリの茎かな?』 カリナ(切縁……ナイフの刃にあたる部分)は無し。 『まぁ、とりあえず割ってみよ~』 と、写真と反対側の断面の見えている石を手にとった。 カツン! 大きな転石の上でハンマーを振り下ろした。 新しく見えた断面(写真下)が目に入ってきて、私はあせった。自分の中で知識をたぐり始めたが、すぐに中止した。それより先にしなければならないことがあったからだ。 ![]() 何か普通でないものの歯であることには、すぐに気がついた。そして、割ったときに部品を飛ばしてしまっていることにも、すぐに気がついた。同行していた某博物館学芸員のO氏もこの断面を見て、「ただものやないですよ」と真顔で言う。 座っていた所から動かずに周囲の転石を一つずつ取り除きながら、落ちている部品を探す。直径2m、深さ30~40cmくらいの凹地ができたのは小一時間くらいしてからだろうか。いくつかの部品も見つけ、お尻の下の『領土』も探した。ていねいに包んで持ち帰った。 きっとハチュウ類の歯だ! ■
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by fossil1129
| 2005-03-22 22:24
| 想い出深い化石
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