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2005年 12月 15日
古生代は苦手だ。
石灰岩が主だからだ。重い、分離しない、研磨しなくてはいけないものが多い……。 だが、石灰岩の風化面に浮き出た化石には美しいものも多い。 だが、そんなものにはめったに巡り会えない。 そんな事情から、古生代の化石産地には余り足を向けてこなかった。そこそこの回数、行ったことのある古生代化石産地といえば、岐阜県大垣市の赤坂金生山(ペルム紀)くらいだ。 こんな私が、4億年以上前のシルル紀を語ろうとするのだから、標題は「なんちゃってシルル紀」以外には考えられない。 訪れたことがあるシルル紀化石産地は、たった3カ所だけだ。 岐阜県高山市上宝町(旧上宝村)福地、高知県高岡郡越知町横倉山、和歌山県有田郡広川町名南風鼻(なばえのはな)。 おまけに、福地で採集したサンゴ化石は、シルル紀かデボン紀かはっきりしない。さらに、複数回行ったことがあるのは、横倉山だけ。その回数も2度だけという心もとなさ…。 訂正・追記(12月17日)……やっぱり「なんちゃって」だ。岐阜県高山市上宝町(旧上宝村)福地をシルル紀化石産地として思い込んでいた。福地は、デボン紀なのだ。(追記、以上) 画像は、名南風鼻で近畿地学会の例会を行ったときのものだ。ケータイについているカメラで撮ったので、「なんちゃってシルル紀」にふさわしい怪しげな画像が今日に記事にマッチしている。ジュラ紀~白亜紀前期の「鳥の巣石灰岩」と「シルル紀石灰岩」が、数10m離れたところで産出する珍しい産地だ。 シルル紀のサンゴ化石も珍しくって、なかなか採れないという困った産地でもある。
by fossil1129
| 2005-12-15 20:38
| 想い出深い化石
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