オウムガイとアンモナイト(5)

「オウムガイとアンモナイト」という名前をつけたが、いろいろな頭足類についてのカキコになってしまった。化石頭足類で投稿していないものの代表は、ベレムナイトである。
ベレムナイトは、矢石という別名からお分かりだと思うが、矢じりのような形態をしており、ジュラ紀から白亜紀にかけて生息した頭足類だ。
ヨーロッパの保存良好なものからは、イカのカラストンビのような顎器があったこと、足の数が６本で墨袋もあったこと、イカのような体の中で甲にあたる部分が化石として残っていたと考えられること…などいろんな情報が化石から得られている。ヨーロッパ産の大理石の石材に含まれていることも多く、街中でも見ることができる化石の１つだ。　　　　　　　　　　　　　　▲イギリス産　中生代ジュラ紀
よく行く産地では、和歌山県湯浅町では、それなりの数が報告されているが、私は出会えてはいない。岐阜県荘川村松山谷口の露頭で、長いベレムナイトを採集したことがある。

だが、本体はくさってしまって、抜け殻（キャスト）しかなかった。