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2012年 12月 04日
6年生「大地のつくりと変化」という学習の第2弾。
使用教科書では、子どもの興味・関心を引きつけ、単元の導入として化石を紹介している。 化石との関連でその次に記述されているのが、水成層だ。沖積層の上にある勤務校では、地層の観察は不可能だ。10年ほど前に改築された時にボーリングサンプルでも残しておいてくれればいいのだが、それもない。教科書や私が用意した画像、教材ビデオ、webなどで学習するしか手がなかった。 これまで、ずっと悩んで来たことを解決してくれる教材の存在を理科のメーリングリストで知った。それが、“地層宅配便”である。 「露頭に子どもを連れていけないならば教室に露頭を届けてあげよう!」を合言葉に、日本地学教育学会広報委員会のメンバーが中心になって、文部科学省科学研究費補助金を利用して立ちあげた計画だ。 地層表面を樹脂で布に固化し、剥ぎ取ったもので、子どもたちが手に触れて、地層の様子を観察できる優れものだ。 上画像は、大阪層群の礫と砂の互層だ。クロスラミナなどは小学校では触れないが、角のとれた丸い礫を見るだけで、水の作用で運搬・堆積してものであることが分かる。 これからも機会があれば、借りて授業で活用したい。
by fossil1129
| 2012-12-04 20:47
| 仕事と私
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Comments(10)
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ZX9-R
at 2012-12-04 20:55
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地層宅配便とはすごいシステムがあるんですね。やっぱり実物は迫力が違います。私は化石を始めるまでは露頭なんて真面目に眺めてみた事がありませんでしたが、今では”美味しそう”と思えちゃうところが不思議です。足寄博物館にはK/T境界線の地層が展示されていました。
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アルビアン
at 2012-12-04 21:45
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こんばんは、素晴らしい標本があるんですね、時代ですね、これは、学習によいですよね、標本を前に後は、説明ですね、私もこうした実験がしたかったです。凄く参考になりますし、ブログをみた方々も、こうした物があると解りますね、でも、学校に地質が好きな先生がいないと、こうした事は実現できませんね、(^-^)v
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apogon2
at 2012-12-04 22:36
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最近は凄い教材があるんですね。
地層を教室に・・こんな発送が出てくるのが凄いです。 私が小学生の頃は近くの崖に地層観察に行った思い出があります。当日は朝からわくわくしたのを思い出しました^^。 この教材も手に触れることが出来るのが良いですね。教科書や図鑑などでは知る事が出来ない"感覚"を磨くのにぴったりな教材だと思います。
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fossil1129 at 2012-12-05 05:34
ZX9-Rさん
大阪層群だけでなく、鹿児島のシラス、関東ロームなど、全国の地層が用意されています。 ただ問題は宅配便の費用が、学校側負担だということです。 そういう予算は学校にはありません。 今回は教頭先生がひねり出してくれたのですが、教師の自己負担となりかねません。
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fossil1129 at 2012-12-05 05:37
アルビアンさん
この記事を、もし同業者が見てくれていたら、 「おっ!使える」 と思ってくれると思います。 地形図と柱状図と離れた地点での同じ層準の標本があれば、 地層の広がりが理解させられそうです。 火山灰等のkey層が含まれていれば、もっといいです。
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fossil1129 at 2012-12-05 05:43
apogon2 さんの子ども時代のように
近くに観察できる露頭があればいいのですが…。 近くにあっても、 時間の関係でそれを撮影したもので授業を済ませてしまう場合もありそうです。 実際の地層の見学に勝る学習はないので、 そんな機会を持てたらといつも願っています。 剥ぎ取り標本は、勤務校のような環境では、次善の策だと思います。
ほぉ~、今や教室に露頭が届き、地層を観察する時代となりましたか...
本当は、現地で周辺の環境や状況を眺めながらのフィールド観察がベストでしょうが、色んな事情で現地へ赴くのが困難な場合もありますので、実にいい学習ですね。 ビデオ等の映像との合わせ技で、かなり身近に感じれると思います。 規模は大きくなりますが、褶曲や断層等も...無理ですね。(笑)
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fossil1129 at 2012-12-05 19:38
仙人さん、
露頭が近くにない場合、 各教科の指導時数確保で、学校行事の見直しが叫ばれている中、 1日かけて、校外に出かけて観察するのは不可能です。 このような標本とビデオなどで、授業を行うのが関の山です。 稲城市や平塚市の断層、宇治田原の化石層の剥ぎ取り標本もあります。 あ、“アンモ露頭宅配便”なんかがあったら、楽しいですね。
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motoronron at 2012-12-05 20:58
どもで〜す(+∀+)!!これカッチョコイイですね〜。ただ「教師の自己負担となりかねません」というのはいただけないですね...。日本は学校教育にお金をかけなさすぎです〜。人生において、最も大切な時期だというのに...。ホントの意味で豊かな教育とは何かを絶え間なく考えて欲しいです〜(+∀+)。ひっぺがし標本といえば、千歳の側の北広島という町の公民館のホールや開拓記念館の地下等にどーんと飾ってありました。ワタクシめも今金町のクロスラミナは、あまりに美しかったので、ひっぺがしたかったです〜(笑)。
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fossil1129 at 2012-12-05 23:08
motoronronさん
私と同じ“地層フェチ”ですか? この美しい剥ぎ取り標本を見て、私もやりたくなりました(爆爆) だから、同封のアンケートには、 研修の機会があれば、是非やりたいと回答しました。 地学教育学会のみなさん、講習会をやって下さい○┓ペコッ でも、きっと公務扱いにはならず、私的な参加になりそうです。
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