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みなさまのおかげで、何とか開設18周年を迎え、19年目に突入しました。超マンネリの上、皆さんの軸足がSNSに移行しています。私もSNSで記事を書いていますが、原点のブログの方も、ぼちぼちやっていきたいと思っています。
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2005年 03月 23日
化石仲間からご教示いただき、歯の主がクビナガリュウであろうことは、すぐに判明した。表面の細い条線が特徴的であるからだ。同地では、四国のS氏の報告以来、2例目である。いや、白亜紀のクビナガリュウとしても、西日本では2例目だ。
夕食もそこそこに、持ち帰った石を並べてみた。あれだけ探したのに、不足している部分があることが分かって、頭を抱えてしまった。しかし、不必要な石を取り除いて、化石本体を露出させる、クリーニングと呼ぶ作業をしなくては、歯の形態がつかめない。『白亜紀のごみ箱(5) 』の下写真の石の余計な部分を取り除き始めることにした。その前に、まず、化石本体の保護をしなければならない。樹脂をしみこませた筆を化石表面に持っていくと、細かいひびが全体に入っているようで、みるみる樹脂を吸い込んでいく。 ここからは、双眼実体顕微鏡を覗きながらの作業である。コンプレッサーからのエアで先端が震動するツール(エア・チゼル)で慎重に石を削る。母岩は、礫まじりのかたい砂岩である。歯の化石は小さなショックを与えても飛ばしてしまうので、先端をちょっとでも化石に当てることは許されない。だから、作業は、なかなか進まず、毎晩1時間、2時間と続け、ようやく先端部を剖出することができた(写真上)。 そして、他の部品と組み合わせて、さらに作業を進めた。歯根方向を剖出したものと組み合わせると、ようやく全体像が現れてきた(写真下)。ここまでで、2週間かかった。 エポキシ系の接着剤でこれを貼りあわせ、終了としたいところであるが、反対の面も見えるようにしたい。現地で飛ばしてしまった部分を樹脂で埋め、歯を石から完全に分離しなくてはならない。この段階での失敗は許されない。 慎重に慎重を重ね、作業を続けた。
by fossil1129
| 2005-03-23 21:19
| 想い出深い化石
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