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2009年 09月 13日
自宅から、最寄り駅への途中に、田んぼがある。古くから、小さな川の流れる沢沿いを耕して、米作りをしてきたのだろう。数十枚の小さな田んぼが沢に沿って、奥の方へ広がっている。山からの水を用水にしているこの田では、季節ごとにいろんな生物を見ることができる。
真夏に出穂して、花を咲かせたイネは、少しずつデンプンを貯蔵し、穂を垂らしてきているが、収穫までは、もう少し時間が必要だ(上画像)。 この田を撮影するきっかけになったのが、左画像の植物の花に気づいたからだ。オモダカ科オモダカ属のオモダカが、花を咲かせていた。 葉はスラッとして、観葉植物っぽい。細長く、葉脈の盛り上がった様子を人の顔になぞらえたのが、オモダカ(面高)という和名の由来となっているそうだ。 しかし、水田の雑草で、農家にとっては、イネの養分を奪う厄介者だ。農薬に耐性のあるものが出現し、大きな脅威となっている地域もあるそうだ。種子で増えるのだが、それだけでなくクワイを小さくしたような根茎でも田んぼの攪拌(代かきなど)で広がっていく。その際に、水路を利用したり、トラクターのタイヤの溝に付着したりする、したたかさだ。
by fossil1129
| 2009-09-13 19:08
| 自然の中で
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Comments(2)
いい感じの田んぼですね。
子供の頃、田んぼや用水路は重要な遊び場でした。 タガメ、タイコウチ、ミズカマキリ... もちろんドジョッコ、フナッコも! 農薬使用以前の田んぼは生き物の宝庫でした... たまに山間や田舎の方でなすがままの田んぼを見かけて、 色んな生き物がいるとほっとします。 (農家の方にとっては管理が大変でしょうが...)
Commented
by
fossil1129 at 2009-09-13 22:53
仙人さん、
この田への水路では 最近は見なくなってしまって残念なんですが、 ヘイケボタルが発生していました。 きっと、もう少し上流にはまだ生息しているはずなので いつか復活してほしいと思っています。 かつて、日本の自然の中で 水田の果たしていた役割が復活できればいいのですが、 今や農業そのものの存続が危ぶまれている有様。 将来の食糧はどうなるのでしょうか?
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