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2006年 04月 13日
6年生の先生の顔を見ていて、ふっと思い出した。
去年の6年担任にも、一昨年の6年担任(私の学年だった)にも、サヌカイトを渡したことを。 私は、6年生を担任すると、歴史学習のオリエンテーションに旧石器時代や縄文時代をとりあげる。子どもたちの知的好奇心をうんとくすぐるテーマだからだ。 サヌカイトはガラス質安山岩の別名だ。西日本の石器材料には、ほとんどこの石が使われていた。当時、広く『流通』していたのだ。特に、大阪と奈良の県境にある二上山は、その産地として有名だが、昔から拾われ続けてきたので、大きな塊は、なかなか発見できない。数年前、近畿地学会のT氏が、ゴロゴロ落ちている産地を見つけたので、ずいぶん持ち帰った。 黒く、緻密で、ガラス質のこの石をうまく割ると、貝殻状の打痕ができて、鋭い金属製ナイフにも負けない切れ味を発揮する。紙くらいなら、カッターナイフなんていらない。
by fossil1129
| 2006-04-13 20:44
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